旧中島飛行機地下工場跡

岩手県北上市のとある山に、四本のトンネルが掘られていた。
これは軍用機メーカーである旧中島飛行機の地下工場として計画され、未完のまま終戦を迎えたものだという。
旧中島飛行機は空襲を避けるため、工場の疎開を行っており、北上市を中心に疎開工場を作った。
主に、北上市では設計、花巻や水沢等で部品製作・組み立てを行った。
学校には工作機械が置かれ、召集前の学生らが働いていたという。
地下工場の存在は今まで不明だったが、2006年に当時の責任者が名乗り出たため、その全容があきらかになった。
当時の設計図によると四本のトンネルは内部で合体している。
巨大な空間にプレス機を導入し、プレス加工のための工場とする予定だったようだ。
実家から車で数十分のところにあるので、GWに行ってみた。
立ち入り禁止の網が張られているので、中に入ることはできなかったが、その存在がなんか怖い。
トンネルから誰か出てきたらどうしよう?!なんて思ったりして。
まぁ、絶対に出てくるわけがない、とは頭で理解しているのだが、やっぱり怖かったよ。
でも、勇気を出して、網の隙間からカメラを突っ込んで、撮った一枚がコレ。
外付けストロボを装備して撮ったのだが、最深部まで照らすことはできなかった。
軍事遺跡は嫌いじゃないけど、ここは雰囲気が怖いし、一人で来る所ではないなぁ、と思わされた場所だった。
(参考文献 『岩手の戦争遺跡をあるく』 加藤昭雄著 2006年)